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フランダースの犬

大聖堂の前で慈しみ合うネロとパトラッシュ /フランダースの犬 A Dog of Flanders アトリエ芸文 井上康太郎 作品
フランダースの犬 A Dog of Flanders アトリエ芸文 井上康太郎 作品

イギリスの女性作家ウィーダが19世紀に書いた児童文学 A Dog of  Flanders・フランダースの犬をモチーフに、デザインし作品を製作いたしました。ブローチ、ペンダントトップ双方でご用意いたします。

 

正直で優しいネロの最後の美しい姿、そこに寄り添う優しいパトラッシュを表現いたしました。

 

 [あらすじ]

ベルギーのフランダース地方の農村。

貧しい少年ネロは祖父と愛犬パトラッシュと暮らしていました。

 

ネロはミルクの配達の仕事をしながらも、画家になることを夢見ておりました。

 

いつか、大聖堂に掲げられた著名画家ルーベンスの祭壇画の観覧を切望しておりました。

しかし、それは高額の観覧料ゆえに叶いませんでした。

 

ネロには親友の風車小屋の少女がいましたが、その父バースはネロを遠ざけて冷たくしておりました。

そんなところ、風車小屋の火事があり、ネロはその放火犯として無実の罪を着せられてしまいます。

 

悲しみに明け暮れるネロ。

 

そして、クリスマスも近くなってきた頃。

祖父を亡くし、家賃を滞納していると言われ、家も追い出されてしまいます。

さらに、希望を賭けて応募した絵画コンクールの落選も知ります。

 

絶望感に浸るネロ。

 

そんなところ、ネロは愛犬パトラッシュが吹雪の最中に路上で見つけた財布を風車小屋に届けます。

大金の入った財布を落としたことで意気消沈して帰宅した風車小屋のバースはそれを知り、今までネロにしてきた数々のひどい仕打ちを悔やみ、ネロの身元の引き受けを決心します。さらに著名画家がネロを養育しようとやってきます。

 

しかし。

 

すでに絶望感に浸ったネロは、極寒の吹雪の中、最期の力を振り絞って大聖堂に向かっています。

愛犬パトラッシュも大聖堂へ駆けつけます。

 

大聖堂に着くネロ、パトラッシュ。

 

 

その時。

 

月光が大聖堂のルーベンスのキリスト降架の祭壇画を照らし出し、ネロの目にその美しさが、光とともに差し込んできます。

 

ついにネロの念願が叶います。

 

ネロは感謝の祈りを捧げます。

 

美しい時間を過ごし、クリスマスを迎えた翌朝。

 

 

ネロと愛犬パトラッシュは、祭壇画の前で、抱きしめたままの姿で発見されます。

 

[デザイン]

背景に大聖堂、クリスマスツリーを、その前ではネロと愛犬パトラッシュを描いております。

(大聖堂の真ん中のエントランスの奥には、ルーベンスのキリスト降架の祭壇画を想像してください。)

フレームには、風車の羽根をモチーフにしたデザインを施しました。